天使が迷ったら・・・

この本は、前回読んだ
「天使はモップを持って」の続編です・・。

今回もキリコちゃんは 清掃作業員として
会社を掃除しながら・・
会社で起きる揉め事や殺人事件を
解決して行きます。

そして・・・今回は

いつもは誰かの心を綺麗にしている
キリコちゃん自身の心が曇ってしまいます・・。
こんな時、いったい誰がキリコちゃんの心を
磨いてくれるのだろうと心配していましたが
そんな心配は無用と安心できるラストに
ホッとしました。

掃除をきちんと出来て
きちんと身の回りを綺麗に出来る人は
自分の悩みも、たとえ一時期悩んだとしても
きちんと解決できるのでしょう・・。

そしてまた・・・

元気でテキパキと生きていける日を
取り戻していけるのだと思いました。 

掃除は 心もきれいに・・

過酷な就職活動を乗り越え
梶本 大介が新入社員研修の後に
配属されたのが 社内のオペレータールームだった・・。

幸い上司運にも恵まれたらしく
課長とも同僚ともうまくやっていけそうだった

社会人生活が始まって半年くらいたって・・

大介は 奇妙な女の子に出会う
歳は17〜18歳くらい 
赤茶色にブリーチした髪を
ポニーテールに結い上げた
渋谷や原宿にいそうなギャル風の女の子が
大きな掃除機を押して社内の掃除をしていたのだ。

嶺川 桐子・・キリコちゃんと呼ばれた社内名物の
女の子は 夕方以降に現れて 朝までひとりで
このビルの清掃を全部やっているらしい・・。
キリコちゃんが 歩いた後は
1ミクロンの塵も落ちていないと
言われるほどの掃除の天才らしい・・。

部屋が乱雑になるのは
その人の心が そういう状態なんだと
聞いたことがあります。
掃除をしてスッキリすると
なんだか心も体も軽くなったように
思う事があります。
キリコが 毎日きっちり掃除して
磨いておいてくれることで
会社の人間関係やゴタゴタが
解決していくのは わかる気がします
こんな若さできっちり掃除できるキリコを
私はとても尊敬します。
きっとちゃんと生きていける人間なのだと思います
余分なものを捨ててきれいに掃除して
ちゃんと生きていけたら きっともっと
幸せなのだと思います

 

本当の自分・・

「ねえ、知ってる? 瞳子が死んだって・・」

大学生の時に 仲間だった6人の男女・・。
そのなかで、繊細で儚げで、他人を
魅了せずにはおかない少女のような瞳子が
飛び降り自殺をしたという連絡がはいった

彼らの今は・・

高橋 猛(たけし)は旅行関係のライター
室井 法子は 旅行会社の添乗員
谷木 加代は ピアノ教師
鮫島 幸(さち)は プロの漫画家
筒井 弦(げん)は バーの雇われ店長 
そして自殺した瞳子は・・・
大学時代からシャンソンを歌い始めていて
実家も裕福で無理をして働く必要なかったので
そのまま好きな歌を歌い続けていた。


そんな中・・・

瞳子が自殺してしばらくしてから
仲間の数人に 瞳子からのはがきが届く


-----わたしのことを 殺さないで----

自殺したのでは なかったのか・・
彼らの心に残る疑問・・・
なぜ、瞳子は死んだのか・・
仲間たちは、それぞれに
自分の心と改めて向き合いながら
瞳子の死の真実に迫っていく・・。

文章の中に・・・
法子が「あんな子、大嫌いだった。要領がよくて
    計算高くて、人から可愛がられないと気が済まなくて、
    自分の事ばかり考えていたじゃない。大嫌いだったわ・・。」

自分の気持ちを叫ぶところがあって
確かにそういう女の人っているし
私も、苦手なタイプだなぁ〜と思っていました。
瞳子は どういう風にふるまえば、いつも周りの男性から
好意の眼を向けられて 大事にされるかという事を
わかっていたし 当たり前だと思っていたのだと思います

だから・・・

それが裏目に出て自分が 特別扱いされず
踏みにじられる原因になろうとは思わなかったのでしょう
そうなってみて、どう生きて行ったらいいのか・・・
わからなくなったのだと思います・・。

人間は・・・

自分を飾ることなく生きていくのが大事なのではないかと思います
素のままの自分を受け入れてくれる人こそ
本当の理解者なのでは ないでしょうか・・。


 

避難場所・・

この「シェルター」は
「カナリアは眠れない」「茨姫はたたかう」に続く
整体師 合田 力(ごうだ りき)シリーズの
3作目にあたるのだそうです・・。
前作の二つは まだ読んでないのですが
図書館にもなかったので
読む機会はしばらくないかなぁ〜と思います
でも、この「シェルター」が集大成的な作品らしいので
この本から読めたのは ラッキーだったかもしれません

合田接骨院の院長 合田 力(ごうだ りき)
助手兼受付をしている 江藤 恵と歩の姉妹
二人は異父姉妹なのですが 恵の母が死んでから
歩の父親によって悲惨な体験をさせられてしまう
それを救ったのが 合田だったようです。
そして もう一人の登場人物は
今は歩の彼氏となったライターの小松崎 雄大

それぞれの登場人物がお互いを
思いやりながらもうまく本心を
伝えられないまま不器用に生きています

人間って 生きていくうえで
心の避難場所だったり
身体の避難場所だったり
休まる場所というのが必要なんだと思うのです
それは 人それぞれ違うだろうけれど
在ると無いとでは 心の回復力が
違ってくると思うのです。

人の心は 弱いものだから

傷ついたら早めに修復しながら
なるべく傷つかないように
磨き磨き生きていく方がいいように思います





 
評価:
近藤 史恵
祥伝社
¥ 1,512
(2003-09)


本当に大事なもの・・

鈴原 博人は・・・

5歳の時に両親が交通事故で
亡くなり一緒にいた博人は
奇跡的に助かったものの
遠い親戚や施設を転々として
幼い時期を過ごした

そんなある日・・・

実業家である光林 康雅(みつばやし やすまさ)という
人物から、体の弱い家族が静養のため暮らしている
和歌山の山奥で住み込みの仕事をしないかという話が持ち込まれた
高校を中退して今から3年間働いてくれれば・・
その後 大検を受けて合格したとして
たとえ私立大学だとしても4年間の学費と
生活費を負担しようという事だった・・。

博人とって大学生としての生活が
保証されることは願ってもいない事だったし
今いる施設の経営面からいっても
自分がそこを出ることが
施設にとっても都合の良い事だという事は
わかっていたので 選択の余地はなく
そこに行くことは 必然だった・・。

そして・・・もう一人

父親が少女5人を殺害して
死刑囚となった 樋野 薫(ひの かおる)という
少年も一緒に呼び寄せられていた・・。

まさか・・2人が呼ばれた理由が別にあったとは・・

お金がある事は大事だし
お金がなければ暮らしていけない
でも、何事も有り余っても
少なすぎても 人生を狂わせてしまうのだと思います
なぜ世の中は平等にならないのだろうかと思います
人を愛する気持ちまでもが・・
お金で左右されてしまうのでしょうか・・
お金って 怖いものです・・。
生きる為に必要なだけに 狂わされてしまうのでしょう
お金に振り回されないよう 現実をに極める
確かな眼差しが必要とされてくるのかも知れません

余談ですが・・
この本にも 私と同じ苗字が・・(濁音読みでしたが)
何か また〜
?と不思議でした

 
評価:
近藤 史恵
講談社
---
(2010-05-27)


やっと逢えた・・・

10歳で亡くなった兄の代わりに
妾の子供である笙子は・・・
父の家に引き取られた。

兄とは・・・

逢った事がないはずなのに
笙子には 兄の記憶があった・・。

そして、なんども・・・
兄の首を絞める夢を見るのだった

”私が 兄を殺したのかもしれない・・”

前回読んだ ”ねむりねずみ”が
このシリーズのスタートだったのだと思います
瀬川小菊・・歌舞伎の三階の名題下の女形と
その大学の同級生で探偵の今泉文吾が
歌舞伎の世界で起きた不可解な事件を
解き明かしていく物語・・。

前回の作品を読んだとき
まさかこの二人がこんな風に
中心的役割を果たしていくとは
思っていませんでした・・。

そして・・

今回も 兄を殺してしまったんだと
思い込んでいる少女と
舞台の後に 事故で死んだ
子役の子供の死の真相・・
歌舞伎の世界のいろいろな事情が
解き明かされていきます・・。

大事な人に逢いたい気持ち・・

記憶を無くして生きていても
心の隅の一番奥で輝き続けているのでしょうか
真実が解き明かされた時・・
逢いたいという素直な気持ちだけが
救いになるのでしょうか・・・

逢いたい大事な人がいるからこそ
辛い過去も乗り越えていけるのでしょう・・か



 
評価:
近藤 史恵
角川書店
¥ 555
(2008-02)


人を思う気持ち・・

棚橋 優(たなはし まさる)は
深見屋の直系の御曹司です・・。
彼の祖父は 歌舞伎の第一人者であり
彼もまた 将来を約束された
期待の歌舞伎役者なのです・・。

矢倉 一子もまた箱入り娘で
短大を卒業しても就職しないで
家にいて花嫁修業をしていればいいと
父親に言われていた・・。

そして・・・

歌舞伎好きの父親によって
お膳立てされた棚橋 優
役名 中村 銀弥との見合いを兼ねた
舞台へと出かけて行き・・
銀弥に魅せられてしまったのだ

そして・・・

二人は結婚した・・。
美男美女の絵にかいたような
夫婦だった

しかし・・・

役者の世界というか
歌舞伎の世界というのか
やはり一般の世界とは
やはり違うのでしょう
役者さんは 役になりきることで
演じ切るのでしょう・・。
だから・・現実を生きるのは
不器用な方が多いのでしょうか・・

大事な人から一番に思われたいという
気持ちが 不幸な殺人へと繋がって行ったのでしょう

大事な人を信じてはいても
不用意な周りの言葉で
ふと不安になり気持ちを確かめたくなる
気持ちは 誰にでもある事・・
でも 本当に必要なのは・・
たとえ裏切られるかもしれないと思っても
最後まで 信じ切れる心の強さなのだと思います

あんなことをして 裏切られた・・

と言う人を良く見かけますが
それは自分が傷つくのが嫌なだけなんじゃないかと
思う事があります。
何があっても信じ続けることが
出来る私で いたいと思います

自分に正直に・・・

小学校の教師だった 木崎淳平は
異例ともいえる年度途中で退職した

自己都合による退職

表向きは 一般的な理由だったが
淳平は 担任だったクラスの
10歳の大人びた女の子を
好きになってしまったのだった
幼い子に興味があったとか
そういう理由でもなく
ただ恋をしただけだった
手を触れたわけではなく
運動会の時、その子の写真だけを
撮ってしまったのだ・・。

結局・・

そのことがばれてしまい
学校で問題になり退職するしかなかった

そして・・

何をする気力もないときに
親友で旅行マニアの同級生から
薦められてでかけたのが

ハワイ島にあるホテル・ピーベリーだった

6室だけの小さなホテル
街から離れていて不便だけど
だらだら過ごすのにもってこいのホテル
ここで3カ月滞在して
ゆっくり心の持って行き方を探すつもりだったが

まさか・・こんな事件が起きてしまうとは

人は見かけだけでは わからないもの
私の第一印象は 結構当たっていて
そんなにずれる事はないのだけれど
それでも 信じていた人から
手ひどいしっぺ返しを食らう事もたまにある。
第一印象で信用してしまうと、疑う事を
あまりしないからかもしれない・・。
一見明るく何の悩みも抱えていなさそうで
でも本当は わからないだけで 人それぞれ・・
いろんな悩みを抱えて必死で生きているのかも知れません

嘘は いつかばれるもの・・

出来る事ならば自分に正直に生きてみたいと思います


 
評価:
近藤 史恵
双葉社
¥ 1,512
(2011-11-16)


今ここにある幸せ・・

玉島 千蔭(たまじま ちかげ)は
南町奉行所に勤務する定町廻り同心である
二枚目で権力を笠に着ないため
町内の人々にも・・
色街の女たちにも評判がいいが
本人は 堅物なので・・
もてている自覚もない・・。
父親の千次郎には 孫ほど離れた
若い後妻がいて 最近・・・
千蔭の妹にあたる女の子が生まれたばかりだ

この物語は・・

千蔭とお供の八十吉(やそきち)が
江戸の事件を人情深く解決していく
捕り物帳なのです・・。

物語の中で・・千蔭が


「うまい部分を食い散らかしても
        腹いっぱいにならぬ男と
 手に入ったものだけで・・
        満たされる男か・・。」


と呟いた言葉が頭から離れなくなりました
もっともっとと欲を追及しても
そんな人は一生満たされる事はなく
ただ虚しさだけが残るのかもしれない
自分に与えられたものに対して
感謝して生きる事こそ・・
幸せになる条件なのかもしれないと思いました。
評価:
近藤 史恵
光文社
¥ 1,728
(2013-06-19)


食で幸せに・・・

ビストロ・パ・マル・・は

カウンター 7席
テーブル  5つ

フランスの家庭料理っぽいメニューが
人気の小さなレストランです
店長で料理長の 三舟 忍
料理人の志村洋二
ソムリエの金子ゆき
そして僕こと高築智行

の4人で仕事をしています

ただ食事をするだけなのだけれど
人それぞれの生活や悩みが
食事の素材やメニューによって
解き明かされ解決していく

人を幸せにする食事ってどんなだろう

男の人の胃袋を掴め・・
なんていうこともあるけれど
”食”というのは 大事な部分なのだろうと思います

何事もがんばらなくっちゃと感じました


   

<< | 2/3PAGES | >>

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>

おすすめ

アンケートモニター登録

ネコ温度計

お気に入り

お気に入り

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

links

profile

search this site.

sponsored links

others

mobile

qrcode