心の支え・・

田牧大和さんの時代物の小説を読むと

なぜかいつも、心がほっこりしてしまいます。

 

今回読んだ本の・・

 

主人公の誠之助(せいのすけ)は・・

医師 小野寺宗俊(おのでら そうしゅん)に呼ばれて

今度こそ「解体新書」を読んでも良いという

お許しいただけるのかと・・

胸躍らせながら宗俊の自室に向かっていた。

 

しかし・・・

 

そんな誠之助にむかって宗俊は・・

「しばらくの間、薬種問屋の藤屋に行って・・

         薬草園を手伝ってきてほしい」

言い渡した・・。

半年前 弟子として同室となった

久吾(きゅうご)という一歳年下の弟子が

やたらと誠之助と張り合い・・

誠之助が考え出した治療や調剤の工夫を

要領よく横取りし自分の手柄として

宗俊に披露するので・・

誠之助の不満が高まってきていた時に

言われた言葉であった・・。

宗俊に見放され行き場を失ったような気持ちになった

誠之助は、怒りと悔しさで自分を見失ったまま

藤屋へと出向いたのだった・・。

 

〜・・・・・・・・・・・・〜

 

自分のことを認めてもらえなかったり・・

自分の努力で得た事をあっさり横取りされて

自分ではない者が認められたり・・

現代でもあり得る事ではあるのですが・・

時代物の小説の中では・・

身分の差 暮らしぶりの豊かさの違いなどから・・

それがさらに色濃いものであるように思います。

 

恋をして人を好きになっても

一筋縄ではいかない時代・・

無情に殺されても泣き寝入りしるしかない時代・・

なにもかもが 理不尽な時代・・

 

でも、この時代を舞台にした小説を読んでいると

不思議と気持ちが前向きになってくるのはなぜだろうと思います。

きっと人々が生きることを諦めていないからなのではないかと思います。

明日こそは、きっといいこともあると思いながら・・

周りの義理人情に支えられながら生きているのが・・

伝わってくるからなのかもしれません・・。

 

自分が落ち込んでいる時は・・

ほんとうの人の暖かさもいたわりも

感じ取るだけの心の余裕がないので

親切や優しさも受け止められませんが

落ち込んだときこそ・・

自分を客観的に見れる冷静さを

持つべきなのだと思います。

 

心配して見守ってくれている人が

必ずいる事を忘れてはいけないのだと思います。

誠之助の心が解き放たれたように

自分を見ていてくれる人の存在は大切なのだと感じました。

 

 

 

 

評価:
田牧 大和
講談社
---
(2011-01-28)


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  • 2017.05.27 Saturday
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