不器用な・・・

桐谷 俊(きりや しゅん)

東大出のエリート・・。

母親の息子を官僚にしたいという

期待を裏切り

本が好きという理由で

大手出版社に就職した。

母親は、その時卒倒寸前で

実際寝込んでしまった。

そしてまたまた・・・

現在社長の戸部が

会社を作った時・・

大手出版社を辞めて

戸部と共に出版社を作った。

就職に際して2度も母親の期待に添えなかったので

それ以外は母親に逆らわないようにして生きてきた。

 

その日は・・・

 

昭和後半に演歌で一躍有名になった

大物演歌の歌姫のインタビューの日で

戸部とふたりで取材に出かけたのだが・・

演歌歌手の機嫌を損ね激怒させてしまった。

インタビュー失敗でしょげるふたりだったが

とりあえずお腹もすいたことだしと

弁当を買う事にした・・。

すると、お昼の1時を回っているのというのに
すごい行列のお弁当屋を発見した。

こんなに行列ができるのだから

旨いのだろうと並んでいると・・

「クビだ〜!」という声が聞こえてきた。

怒られていたのは、売り子の女性だった。

なんでも客は、その娘さんから

話を聞いて欲しいから弁当をついでに買いに来るという。

だから弁当を買うのに30分も1時間も

自分の事を話して帰って行くので

効率か悪くて困るのだという・・。

だからクビにするという店主の声を聞いて

社長の戸部は 菊子をインタビュアーとして

雇いたいと菊子に告げる・・。

菊子の顔をみるとなにもかも

話をしたくてしょうがなくなるという

特殊な能力を活用しようと思ったのだった・・。

 

そして・・・菊子は戸部の会社に勤めることになった。

 

~・・・・・・・・・・・・~

 

大山淳子さんの本に登場する人物は

人と接することが思うようにいかなかったりなど・・

生きることに不器用な人物が多いように思います。

私も、本を読むようになった切っ掛けは、

瞬間的にうまい会話が苦手なので

場違いな会話をしてしまったり

嫌な思いをしても言い返せなかったりするので

言葉がうまく使えたらいいなぁ〜と思ったことなのです。

だから、大山さんの本の中の

不器用な生き方の登場人物と自分をリンクして読んでしまいます。

 

器用に生きられたらどんなにか楽でしょう。

言葉のキャッチボールがうまく出来たら

きっと周りに不快な思いもさせないのでしょう・・

本の中の自分と似たひとたちに

エールを送りながら、自分も生き方を

模索したいと思います。

 

 

 

 


綺麗な心・・

大山淳子さんの本は いいなぁ〜。

読んだ後に心がほのぼのする物が多い気がします。

 

今回の”牛姫の嫁入り”も良かった・・。

 

忍者の里三日月村で育った

美貌の女忍者コウと

コウの相棒でちょっとドジな守市・・。

ふたりは、派遣忍者なので

三日月の今夜も仕事に向かっていた。

 

今度の仕事は・・

 

旗本・表右筆・加納光政から

藤代家の伝説の美貌の姫君”重姫”を

放蕩息子の黒光と誘拐見合いをさせるために

連れ出してほしい・・というものだった。

 

ほどなく藤原家へ忍び込んふたりが

目にしたものは、ひたすら饅頭を食べづづける

牛のように太った姫君だった・・。

 

ともかく姫を誘拐しようと

姫を背負い表に向かうふたりだったが

あまりの姫の重さに守市がつぶれてしまい

あえなく捕えられてしまう・・。

 

この不測の事態を切り抜けようとしたコウは

一か月で姫を美しくしてみせたら

我々の望みである見合いをさせてほしいと

交換取引を申し出た。

 

人質として守市は牢屋に入れられ

重姫を美しく生まれ変わらするための

コウの任務が始まった・・。

 

誰と出会うかで・・

 

人の人生は違ってくるのだろうと思う。

孤児のコウと守市の出会い

このふたりと重姫との出会い

重姫と重姫を思う家来たちの出会い

 

そして・・

 

重姫と黒光の出会い・・

みんな幸せになってほしい

最後は、こころがほのぼのと温かくなりました。

 

 

評価:
大山 淳子
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,728
(2016-05-27)


イメージ・・

前に・・TVドラマで 吉岡秀隆さん主演で
やっていたのを見たことがありました。

本を読んでいて・・

主人公の百瀬 太郎は・・・
イメージピッタリだなぁ〜と思いました。

一冊目は、年末慌ただしく読み終わり
第二弾は、休日に今日読み終わりました。

百瀬太郎・・弁護士

こんなにも生きる事にまっすぐで不器用な男・・
幸いなことに、こんな百瀬を好きになってくれた
奇特な女性も現れ婚約することになったようですが・・

私は・・たぶん選ばないなぁ〜と思います。
確かに、穏やかな気持ちになれるような気はするのですが
たぶん・・選ばない・・。

もちろん 相手も私の事は選ばないと思うのですけど・・

いったいどう展開していくことやら・・
続きを読むのが楽しみです・・。

年明け早々・・幸せな気持ちになったのは
この本のおかげなのかもしれませんけれど・・



 

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