人と違っても・・

二宮 光二郎(にのみや こうじろう)75歳

 

元中学の理科の教師

小さい頃から、分解が大好きで

なんでも分解して修理してしまう・・。

 

妻に先立たれ

息子夫婦家族と暮らしていたが

自分の記憶の衰えが気になりだして

家族に迷惑をかけたくないと思ったのか

家を出てひとり暮らしを始めてしまった。

 

シルバー人材センターに登録しており

派遣されるが、行く先々で

調子の悪い物を目にすると

分解して直す事に没頭してしまう。

 

そんな光二郎を家族は気にかけているが

とりわけ男の子と女の子の双子の孫の

兄の方の”かける”は・・・

浪人生という日々に鬱々としながらも

祖父の光二郎を気にかけていた・・

 

そんなある日・・・

 

光二郎は 俺俺詐欺の被害者になりかけた・・。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

私は、この二宮家が好きです・・。

かけるの父である福太郎さんは

銀行員としてしっかりと働き家族を支えているし

お母さんの雪絵さんは

家事をしっかりこなしながらも

洗剤の川柳に応募するために

日々努力し1年ががりで入選して

賞品として1年分の石鹸を手に入れた上

自分の川柳が石鹸の外箱に印刷されるという

栄誉を獲得して、それからも・・

日々の鬱憤やうれしいことなどを

川柳風に5・7・5でつぶやいたりして

おちゃめなところがあるし・・

かけるの双子の妹のひかりは

現実主義で実利を重んじて

目標を定めて一歩一歩進む

堅実なすごい女の子だし・・

かけるも、2浪の浪人生ではあるものの・・

拗ねたところのないおじいちゃん思いの

良い子だし・・

 

当の光二郎さんは・・・

 

分解オタクというのか

とにかく分解が好きで

分解している最中は

違う世界に飛んで行ってしまうけれど

分解のことを除けば

人に迷惑をかけないちゃんとした人だと思うのです。

 

なんか・・ほのぼのとしているというか

 

日本の家族の基本というか・・

良い家族だなぁ〜と思ってしまうのです。

 

日本中にこんな家族がいっぱいいたら

もっと平和な時間が過ぎて行くんだと思うのです。

 

人を思いやる気持ちとか

家族の会話とか・・

ほんわりと優しく出来る人間でありたいと思うのですが

現実は なかなかうまくは行きません・・。

 

 


不器用な・・・

桐谷 俊(きりや しゅん)

東大出のエリート・・。

母親の息子を官僚にしたいという

期待を裏切り

本が好きという理由で

大手出版社に就職した。

母親は、その時卒倒寸前で

実際寝込んでしまった。

そしてまたまた・・・

現在社長の戸部が

会社を作った時・・

大手出版社を辞めて

戸部と共に出版社を作った。

就職に際して2度も母親の期待に添えなかったので

それ以外は母親に逆らわないようにして生きてきた。

 

その日は・・・

 

昭和後半に演歌で一躍有名になった

大物演歌の歌姫のインタビューの日で

戸部とふたりで取材に出かけたのだが・・

演歌歌手の機嫌を損ね激怒させてしまった。

インタビュー失敗でしょげるふたりだったが

とりあえずお腹もすいたことだしと

弁当を買う事にした・・。

すると、お昼の1時を回っているのというのに
すごい行列のお弁当屋を発見した。

こんなに行列ができるのだから

旨いのだろうと並んでいると・・

「クビだ〜!」という声が聞こえてきた。

怒られていたのは、売り子の女性だった。

なんでも客は、その娘さんから

話を聞いて欲しいから弁当をついでに買いに来るという。

だから弁当を買うのに30分も1時間も

自分の事を話して帰って行くので

効率か悪くて困るのだという・・。

だからクビにするという店主の声を聞いて

社長の戸部は 菊子をインタビュアーとして

雇いたいと菊子に告げる・・。

菊子の顔をみるとなにもかも

話をしたくてしょうがなくなるという

特殊な能力を活用しようと思ったのだった・・。

 

そして・・・菊子は戸部の会社に勤めることになった。

 

~・・・・・・・・・・・・~

 

大山淳子さんの本に登場する人物は

人と接することが思うようにいかなかったりなど・・

生きることに不器用な人物が多いように思います。

私も、本を読むようになった切っ掛けは、

瞬間的にうまい会話が苦手なので

場違いな会話をしてしまったり

嫌な思いをしても言い返せなかったりするので

言葉がうまく使えたらいいなぁ〜と思ったことなのです。

だから、大山さんの本の中の

不器用な生き方の登場人物と自分をリンクして読んでしまいます。

 

器用に生きられたらどんなにか楽でしょう。

言葉のキャッチボールがうまく出来たら

きっと周りに不快な思いもさせないのでしょう・・

本の中の自分と似たひとたちに

エールを送りながら、自分も生き方を

模索したいと思います。

 

 

 

 


綺麗な心・・

大山淳子さんの本は いいなぁ〜。

読んだ後に心がほのぼのする物が多い気がします。

 

今回の”牛姫の嫁入り”も良かった・・。

 

忍者の里三日月村で育った

美貌の女忍者コウと

コウの相棒でちょっとドジな守市・・。

ふたりは、派遣忍者なので

三日月の今夜も仕事に向かっていた。

 

今度の仕事は・・

 

旗本・表右筆・加納光政から

藤代家の伝説の美貌の姫君”重姫”を

放蕩息子の黒光と誘拐見合いをさせるために

連れ出してほしい・・というものだった。

 

ほどなく藤原家へ忍び込んふたりが

目にしたものは、ひたすら饅頭を食べづづける

牛のように太った姫君だった・・。

 

ともかく姫を誘拐しようと

姫を背負い表に向かうふたりだったが

あまりの姫の重さに守市がつぶれてしまい

あえなく捕えられてしまう・・。

 

この不測の事態を切り抜けようとしたコウは

一か月で姫を美しくしてみせたら

我々の望みである見合いをさせてほしいと

交換取引を申し出た。

 

人質として守市は牢屋に入れられ

重姫を美しく生まれ変わらするための

コウの任務が始まった・・。

 

誰と出会うかで・・

 

人の人生は違ってくるのだろうと思う。

孤児のコウと守市の出会い

このふたりと重姫との出会い

重姫と重姫を思う家来たちの出会い

 

そして・・

 

重姫と黒光の出会い・・

みんな幸せになってほしい

最後は、こころがほのぼのと温かくなりました。

 

 

評価:
大山 淳子
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,728
(2016-05-27)


イメージ・・

前に・・TVドラマで 吉岡秀隆さん主演で
やっていたのを見たことがありました。

本を読んでいて・・

主人公の百瀬 太郎は・・・
イメージピッタリだなぁ〜と思いました。

一冊目は、年末慌ただしく読み終わり
第二弾は、休日に今日読み終わりました。

百瀬太郎・・弁護士

こんなにも生きる事にまっすぐで不器用な男・・
幸いなことに、こんな百瀬を好きになってくれた
奇特な女性も現れ婚約することになったようですが・・

私は・・たぶん選ばないなぁ〜と思います。
確かに、穏やかな気持ちになれるような気はするのですが
たぶん・・選ばない・・。

もちろん 相手も私の事は選ばないと思うのですけど・・

いったいどう展開していくことやら・・
続きを読むのが楽しみです・・。

年明け早々・・幸せな気持ちになったのは
この本のおかげなのかもしれませんけれど・・



 

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